第2話 活水器の導入費用

浦安市が買うのはこんな装置デス

小さい……それにずいぶんシンプルな外見ですね。いくらするんだっけ?

仕様書と価格表から計算すると、2台で1752万円(税抜)デス

うーん、そんなにするかなあ?
特殊な材料を使っていたり、高度な製法だったりするんでしょうか?

高度な製法ではなさそうです。材料はステンレス板とゴムと磁石とネジしか見当たりません。
同じものを数万円で作れそうデスね。

うーん。
権利を抑えるのに高くつくとか?

特許は自社のものですし、業者は「理論はない」と言っているので、お金で買うような権利関係はなさそうデス

工事が大変とか?

配水管に巻きつけるだけなので、作業員1名で1時間で工事が終わります。特殊な工具も使わないし、動作確認もしていないデス

うーーーん。じゃあ、どうしてこんな値段なんだろう?

本当に不思議デス。浦安市民が納得できる説明をしてほしいデス

2-1.装置の構造

「田村淳の訊きたい放題!」(2019年11月23日 TOKYO MX)より引用

装置を入手して分解した人がいます

これビデオで見せてもらいました。中身もシンプルだなあ

問題はそれだけじゃないのデス。この装置の特許資料を見てください

特開2006-68621より引用。着色筆者

図は装置の断面形状です。樹脂の中に何かを埋めた構造というところまでは、特許と実物は一致しています

えーっと、これはどう見るんだろう……うん。分かってきた

この装置には「電磁波収束体」と称する部品があることになっていますが、分解した人によると、磁石しか見つからなかったそうです
ちなみに「電磁波収束体」は科学的な用語ではなくて「造語」です。

でも、その部品が装置の心臓部なんでしょう? 訳が分からなくなってきました

百歩譲ってこの装置が「理論は未解明だが効果はある」としましょう。それでも、特許と違うものを納品している理由は必要でしょうね。
浦安市は業者に「いま試験設置している装置に"電磁波収束体"は入っているのか?」と聞く責任があると思います。1700万円で購入した装置が仕様書と違っていたら一大事デス。

そうだね、それなら手間もお金もかからないんだし、ぜひ説明してほしいね